
境界性の人が嘘をつく心理
境界性パーソナリティ障害(BPD)の人がつく「嘘」は、一般的な嘘とは性質が異なります。相手を騙したい、利益を得たいという意図ではなく、強い不安や恐怖を抑えるための“心の防衛反応”として生まれることが多いのが特徴です。
境界性の嘘は「自分を守るため」に生まれる
境界性の人が嘘をつくとき、その根底には次のような心理があります。
- 見捨てられたくない
- 嫌われるのが怖い
- 相手の気持ちをつなぎ止めたい
- 自分の感情を守りたい
つまり、嘘は「相手を操作するため」ではなく、「自分の不安を抑えるため」に使われることが多いのです。
嘘が生まれやすい状況
境界性の人は、次のような場面で嘘をつきやすくなります。
- 相手の気持ちが離れそうに感じたとき
- 自分が悪者になるのが怖いとき
- 感情が高ぶって混乱しているとき
- 自分の気持ちを整理できないとき
嘘は「その場の不安を消すための手段」として使われることが多いのです。
嘘が本人をさらに苦しめる理由
境界性の人は、嘘をついた後に強い罪悪感を抱くことがあります。
- 「また嘘をついてしまった」と自分を責める
- 嘘を重ねてしまい、さらに苦しくなる
- 本当の自分を見せられないと感じる
- 相手に嫌われるのではと不安が増す
嘘は不安を一時的に和らげますが、長期的には本人をさらに追い詰めてしまいます。
本人の内側で起きていること
境界性の人は、嘘をつくとき次のような感情と戦っています。
- 「本当のことを言ったら嫌われる」
- 「正直に言うと捨てられるかもしれない」
- 「自分の気持ちが整理できない」
そのため、嘘は“自分を守るための必死の行動”になってしまうのです。
周囲が混乱しやすい理由
境界性の嘘は、周囲にとって理解しづらいものです。
- 話が矛盾しているように見える
- 感情によって言うことが変わる
- 嘘をつく意図が分からない
- 信頼関係が揺らぎやすい
周囲は「なぜそんな嘘を?」と混乱し、関係が不安定になりやすくなります。
まとめ
境界性の人がつく嘘は、相手を騙すためではなく、強い不安や恐怖から自分を守るための防衛反応です。しかし、その嘘が本人をさらに苦しめ、周囲との関係を不安定にしてしまうこともあります。嘘の背景にある「見捨てられたくない」という深い恐怖を理解することが大切です。



